ミナスジェライス・ジェニパポで採掘される事で有名なインディゴライトinクォーツとなっています。 このクォーツは、内包されたインディゴライト(トルマリン)の影響で、水晶が青い色合いに見えるクォーツで、針状や繊維状にインディゴライトが内包されているのが確認できます。 トルマリンは、様々な成分元素が混ざり合い、複雑な組成をした珪酸塩鉱物を総称する、５分類１３種類からなるグループ名で、１つの鉱物としては最多のカラーバリエーションを持つ石です。含まれる成分によって、分類されます。 インディゴライトとはトルマリンの中でも濃いブルーのものを指します。 明るいネオンブルーのパライバトルマリンに比べ地味な色のインディゴライトはどうしても存在感が薄くなりがちですが、産出量の落ち込み方は非常に激しく、将来パライバと変わらない程の希少価値が出てもおかしくないトルマリンです。 こちらのクォーツにはそのインディゴライトの極細結晶が多数入っており、クォーツ全体がブルーに見えるほどです。これほど細い結晶なのに色は青くはっきりとわかり、上質インディゴライトだということが分かります。水晶自体は透明度はありませんが、若干黄色味を帯びたシトリンで、この産地の特徴にもなっています。 オールドファンドの私からするとこの産地のブルークォーツは一つの目標であり、憧れでした。手に入れた時の感動と興奮は忘れがたい体験でした。 宝石や鉱物のコレクションは「水晶に始まり水晶に終わる」とも言われるように水晶は本当に奥が深いです。 「何とか・イン・クォーツ」と呼ばれる水晶が多いですが水晶はそれほど色々な他の鉱物を飲み込む力を持っているのでしょう。これぞまさにパワーストーンですね。 Joao mine Jenipapo diptrio, Minas Gerais, Brazil 107.2×51.2×26.2mm 136.12g